マルティヌー:交響曲第4番&第1番 / ネーメ・ヤルヴィ指揮、バンベルク響&ヴェラー指揮、ベルギー国立管
マルティヌーの交響曲第4番を、父ヤルヴィ指揮バンベルク交響楽団の演奏で。直截、剛直なヤルヴィの棒は、夢みるような浮遊した情緒が特徴のマルティヌーの音楽と相性や如何に…と思ったところ、それは杞憂でした。むしろメリハリが効いてより聴かせてくれる一面も。チェコ音楽の20世紀的地平。
最近の若い世代ではオロスコ=エストラーダが精力的に取り上げたりしていますが、この4番ではワルター・ヴェラーが実は好演を遺しています。ベルギーのオケと録音したCDを持っているのですが仕舞い込んでしまって…これはスペイン放送響とのライヴ映像。素晴らしい演奏です。
Martinů: 4. Sinfonie ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada
Bohuslav Martinu - Symphony nº 4 (Spanish RTV Orchestra - Walter Weller)
ざっと探してみたら4番ではなく1番の盤が見つかりました(^◇^;)。マルティヌーのエッセンスが特濃なのは4番ですが、1番も「これがマルティヌーの音楽なのか!」という出会いに満ちた作品です。私は初めて聴いた時、開始30秒間がとにかく衝撃的でした。まさに"初めて聴く音楽"、でした。無二の音世界。